【び】 語り日

かたりべ四街道のこれからの予定とこれまでに行われた日程の紹介。

第一回 かたりべ四街道
「四街道に帰る」

この回は終了致しました。

3月11日、これまでに経験したことのない大地震が起きた。中でも津波の影響は甚大で福島の原子力発電所も大きな被害を受けた。11日以降関東では、流通の遅れや放射性物質による汚染の問題で、たちまちスーパーから水や米などの食料品や、トイレットペーパーなどの消耗品がまたたく間に消えた。

4月に入り、四街道に戻って当時のことを聞いてまわった。しろがねにも立ち寄り、語り部(ぶ)を共同で企てている大野泰祐と話をしていたら、ぬぅっと親父さんが現れてノートを渡してきた。渡されたこのノートは親父さんの日記帳のようだ。パラパラとめくると震災以降の日記が出てきた。

日記には、こんな一文があった。「昔の同級生は、みんな鼻を垂らしながら、やせ細っていた。ご飯を食べていなかったから、ほとんどが栄養失調だった。」戦後の記憶、親父さんのこの言葉には考えさせられた。

大きな地震が起き、放射性物質の問題も出てきた中で、あらゆるリスクを回避して物資を買い込むということは理解できる。けれど、戦後の状況に比べて、物はある。情報もある。見通しの見えなさ具合はなんとも言えないけれど、すりガラスごし程度にはみえているように思う。

今、戦後に比べて足りないのは、物でも情報でもなく、個人のつながりではないか。そう思った。組織を通してではなく、信頼できる個人同士のつながり。今回の買い占め騒動を目の当たりにして、物も情報もある中で、つながりがないことによる不安に怯えていたように思う。

地震が起きた日、僕は練馬区の事務所にいた。大きな揺れを感じて外に出たら近隣の住民が駐車場に集まっていた。そこで、1人の韓国人女性が家から韓国製のインスタントラーメンを持ってきて、集まっている人たちに配っていたことを思い出した。

一回目のかたりべ四街道に登場して頂く語り部(べ)はしろがねの親父さん、大野進さん(71)、テーマは「四街道に帰る」です。

プロフィール

大野進(71)

昭和15年6月、千葉県四街道市生まれ。千葉大学教育学部四街道校舎附属小学校、千葉大学教育学部四街道校舎附属中学校出身。

開催概要

日時 平成23年5月18日(水)19時〜
場所四街道の食事処「しろがね」
語り部(べ) 大野進さん(71)
内容四街道に帰る
定員10名
参加費用1,000円(1ドリンク付き)

この回は終了致しました。

これからの予定

日時 未定
テーマ未定
語り部(べ)未定

これまでの日程

日時平成23年5月18日 19時~
テーマ四街道に帰る(告知内容)(語り簿
語り部(べ)大野進さん(70)
日時平成23年6月15日 19時~
テーマ四街道と私、自分の物語を語りませう(告知内容)(語り簿
語り部(べ)参加者全員
日時 平成23年8月3日 19時~
テーマ 千葉弁を語る(告知内容)(語り簿
語り部(べ) さとう有作さん(62)
日時 平成23年10月19日 19時~
テーママイルストーンを語る(告知内容)(語り簿
語り部(べ) 吉植千嘉子さん(64)
日時 平成23年11月16日 19時~
テーマ 東京大空襲から四街道開拓を語る(告知内容
語り部(べ) 中島喜守さん(75)
日時平成24年4月18日 19時~
テーマたのしく学び続ける(告知内容
語り部(べ)塩野廣次さん(61)
日時平成24年6月20日 19時~
テーマ本と暮らし(告知内容
語り部(べ)岡部勝司さん(72)
日時平成24年9月19日 19時~
テーマ地域の場作り(告知内容
語り部(べ)楠岡巖さん(82)
日時平成24年10月17日 19時~
テーマ四街道と馬渡の酒物語(告知内容
語り部(べ)田中孝一さん(53)

メモ

一、

第一回の語り部(べ)大野進さん。この方は語り部(ぶ)の共同部長である大野泰祐の実父で、70年間、四街道を出たことがない生粋の四街道人です。

二、

開催に当たって最善を努めてまいりますが、初めての開催ということもあり、至らぬ点などあるかもしれません。どうかご容赦いただけますようお願いします。

三、

会の最中にお酒が入ると思いますが、くれぐれも飲み過ぎには注意しましょう。